風営法とコンセプトカフェ|対象となるのはどんな場合?

コスプレ

今あなたは、コンセプトカフェを開業しようと考えているのかもしれません。

メイドや執事、アニメキャラやコスプレなど、専門性の高い集客コンテンツとして需要の高い業態ですね。

しかし、可愛い(かっこいい)コスチュームを着た異性が接客をするサービスも多く、お客さんも全く下心を持っていないとは言い切れませんよね?

性的なサービスを行っていなくても、異性が接客をしてくれるということで普通の人でも性的な目で見てしまうこともあるでしょう。

そうなると気になってくるのが、コンセプトカフェの風営法での位置づけです。

この記事では、コンセプトカフェに関連する風営法、そして、開業に必要な許可と営業を行う上での注意点を分かりやすくまとめました。

順番に見ていきましょう。

この記事を書いた人↓↓

関西の風営法手続きはお任せください

コンセプトカフェは風営法の対象か?

コンセプトカフェ

コンセプトカフェは風営法の対象となるか?と問われれば答えはイエスです。

ただし、風営法の条文にコンセプトカフェは~~など具体的に定められているわけではありません。
営業の方法が風営法の規制の対象になりうるということです。

例えばメイド喫茶では、メイド服を着た女の子が飲食物を提供してくれて、一緒にゲームをしたりしますよね?

モエモエキュン!と言いながらケチャップをオムライスにかける。

まぁそれはいいでしょう。ケチャップをかけるのは飲食店の通常業務です。

しかし、例えば特定のテーブルについてお客さんと長時間談笑する。
あーんとお客さんの口元まで飲食物を運ぶ。トランプなどでお客さんと勝負する。

これらのような行為は、風営法では【接待】にあたるとされていますので風俗営業許可が必要となります。

接待行為について詳しく勉強したい方は下記リンクを参考にしてください。

風営法の接待行為を徹底解説

逆に風俗営業許可を取得していれば、特定のお客さんのテーブルについて談笑したり、一緒にゲームを楽しんだり、ハグをするなどのスキンシップを取ることも堂々とできます。

しかし、風俗営業許可を取得しているコンセプトカフェはそう多くはない。
接待行為をできるというメリットもありますが、またデメリットも存在するからです。

コンセプトカフェが風俗営業許可を取得するデメリット

デメリット

風俗営業許可を取得するデメリットは3つあります。

①営業時間の風営法による規制
もしあなたが、カフェバーの様な形態を考えているのであれば、風俗営業許可を取らずに済むように接待行為に気を付けて営業をしましょう。

風俗営業のお店は深夜0時(場所によっては1時)以降の営業はできません。

ちなみに深夜にお酒をメインで提供する場合には、深夜酒類提供飲食店となりますので警察への届出が必要です。
(※もちろん接待はダメ)

②出店場所の規制
接待をしないメイドカフェであれば、通常の飲食店と同じように市街化調整区域や一部の住居系用途地域以外であれば、どこででも出店できます。対して、風俗営業として営業を行うのであれば、原則として商業地域や工業地域のみ。更に、保全対象施設といって、学校や病院などの施設から一定以上の距離が離れていなければ許可は取れません。

③営業開始までの期間
通常のカフェと同じように飲食店営業許可のみで営業をする場合は、保健所に書類を提出して検査に来た後であれば営業を開始することができます。(約5日~14日間程度)

風俗営業の場合は、標準処理期間が45日と定められていますので、約2カ月ほど営業を開始することはできません。また、書類の作成難易度も爆上がりしますので、ご自身で申請される場合は何度も再提出させられることを覚悟しておきましょう。

上記の3つが大きなデメリットとなります。

結構デメリットが大きいですよね。

そして、風営法とは関係ないので上記の3つには入れませんでしたが、もう一つ問題となるのは求人です。
風俗営業のお店だと言われると、いやらしいお店なんじゃないか?とか疑いますし、少なからずスキンシップがあるよ!と言われれば、抵抗感を感じる女の子も多いでしょう。

色々な面から検討することが必要です。

接待行為を回避する営業方法

接待行為

・長時間の談笑をしない
だいたいどのくらいの時間から接待なの?と聞かれることもありますが、明確に何分からと定められているわけではありません。若干の挨拶や世間話程度は許されているので、長くても五分くらいでしょう。

・スタッフとお客さんでゲームをしない
やるのであればお客さん同士で競うゲームやお客さん一人でできるゲームなどを考えるなどの対策が必要です。

・スキンシップを取らない
手を握ったり、抱きついたりというのはNGです。
酔っ払いの介抱などは大丈夫だと風営法でも定められていますが、酔っぱらった人は判断能力が低下しているので、スタッフさんに危険が及ぶかもしれません。男性スタッフに任せるべきでしょう。

・カラオケを置かない
デュエットはダメだけど、お客さんが一人で歌うのはいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、手拍子を取る、拍手をする、上手いですねー!ともてはやす、全て接待行為となります。

お客さんが歌っているのに何もしないのは、お客さんもスタッフさんもつらい時間でしょう。
いっそのことカラオケを置かないことをお勧めします。

 

まとめ

いかがでしょうか?
コンセプトカフェと風営法の関係について少しは参考になりましたでしょうか?

以前は飲食店営業許可のみで営業する店舗が多かったらしいですが、最近では深夜に営業するお店や、スキンシップを売りにしている風俗営業許可を取得したコンセプトカフェ等、様々な業態があります。

さて、あなたのお店の売りはなんですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA