近年、店舗数も増えつつあるアミューズメントカジノ。
日本では禁止されているカジノを模擬体験できる施設として人気ですね。
誰でも自由に営業を行うことができるわけではなく、風営法に定められた厳しい要件をクリアする必要があります。
このサイトでは、アミューズメントカジノやカジノバーを経営する為に必要な許可や、注意するべきポイントについて詳しく記載してあります。
新規開業をご検討の方は参考にしてください。
カジノ模擬体験|アミューズメントカジノを経営しよう!
アミューズメントカジノバーは営業の形態が賭博行為と密接に関係する為、営業の方法には注意が必要です。
必要な許可を大きく分けると3つ。
飲食店営業許可(飲食物を提供する場合必須)
風俗営業許可(5号営業)
風俗営業許可(1号営業)
※営業の方法による
上記の3つの許可について、どのような場合に必要となるのか?どのような手続きが必要か?ざっくりと解説していきましょう。
アミューズメントカジノバーと飲食店営業許可
ゲームを楽しんでもらう際に、お酒や軽食などの飲食物を提供する場合は、飲食店営業許可(保健所の許可)が必要となります。
保健所の職員の方が実際に店舗に来て、必要な設備が設置されているのか検査を行います。
簡単に考えられている方も多いですが、プロの目でしっかりと検査されるため、再検査となる方も多いので注意しましょう。
この記事では、要件を重要なポイントに絞ってご紹介させていただきます。
①欠格事由に該当しないこと
食品衛生法52条2項に定められています。
例えば、以前に飲食店営業許可を取得していたが、許可を取り消されてから2年を経過していない場合などです。
法人の場合は役員全員が対象です。
②食品衛生責任者
調理師や栄養士の資格がない場合は、講習を受講する必要があります。
受講の日程により、オープンに間に合わない場合は後日でも可能です。
③2層シンクが設置されていること
シンク1槽のサイズが「幅45cm×奥行き36cm×深さ18cm」以上であることが必要です。
また、保健所の検査の際にはお湯が出ないといけませんので、開栓の手続きをしておきましょう。
④厨房・トイレに手洗いの設置
幅36cm×奥行き28cmが必要です。
消毒設備は必須です。
⑤冷蔵庫の設置
基本的に厨房内に収容されていないとダメです。
そして、温度計も必要ですので設置しておきましょう。
⑥パタパタドア(ウエスタンドア)
厨房と客室が分けられている必要があります。
保健所によっては、厨房に段差などがあり、明確に厨房との境目がわかればOKの場合もあります。
細かいことを言うとまだまだありますが、最低限上記の設備は揃えておきましょう。
風俗営業許可5号営業
5号営業許可はゲームセンターに必要な許可となります。
風俗営業法第2条1項5号に定められていて、スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技を行う場合に必要となります。
基本的には、勝った!負けた!などの勝敗の決まる遊技機は対象となる為、カジノ台を設置する場合に許可が必要なんですね。
要件などの詳細は下記リンクをご覧ください。
風俗営業許可1号営業|接待行為との関係
接待行為をざっくりと説明すると、お客さんとの談笑やスキンシップ、遊戯などが該当します。
このような接待を行う場合には風俗営業許可(1号営業)が必要となります。
キャバクラやホストクラブの許可ですね。
アミューズメントカジノの場合、どのような営業方法が引っかかるのかというと、ディーラーさんがカードを配ったり、談笑をしたりする行為です。
ここの判断は正直かなり難易度が高く、管轄の警察署により判断が分かれる場合もあります。
事前に警察の判断を仰ぎましょう。
要件などの詳細は下記リンクを参考にしてください。
ここからは、アミューズメントカジノバーを経営する上で注意すべきポイントをまとめました。
賭博行為は絶対禁止
カジノゲームで遊んでいると、少しでもお金にならないかな?と考えてしまうのはしょうがないでしょう。
本来そういうゲーム性なので。
しかし、日本では賭博行為は禁止されています。
お客さんのチップを買い取るなどの行為は絶対NGです。
賞品などと交換すればいいんじゃない?
NGです。パチンコ屋と同じように他の店舗で買い取るなどの3点方式も通用しません。
ドリンク券と交換するくらいならいいよね?
NGです。金額の大小ではなく、ゲームの勝敗に価値を提供する行為がNGです。
アミューズメントカジノバーの営業時間|深夜営業はNG
上述の通り、アミューズメントカジノバーを経営するには風俗営業許可の取得が必要となります。
風俗営業を営む場合は、深夜0時(場所により1時)以降の営業はできません。
0時以降も営業しているお店知ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、そうしたお店はおそらくバーの形態で申請しているので風俗営業許可は取得していません。
アミューズメントカジノの業態では、かなりの確率で違法営業となりますのでお勧めはしません。
午前の営業開始時間は、都道府県の条例にもよりますのでお住いの都道府県条例を確認しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
アミューズメントカジノバーに必要な許可は理解できましたか?
アミューズメントカジノバーに関しては、事例も少なく、警察署の事前協議は必須となります。
店舗も借りて、内装工事も全て終わったのに許可が取れないなんてことのないように、早めに行政書士などの専門家に相談しましょう。